日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
内視鏡的に切除した十二指腸P-J型ポリープの1例
杉本 勝俊篠原 靖片上 利生阿部 公紀植田 健治宮岡 正明望月 眞森安 史典
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2005 年 102 巻 8 号 p. 1039-1044

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抄録

症例は55歳,男性.平成15年2月の上部消化管内視鏡検査で,十二指腸下行脚から球部に逸脱する有茎性のポリープを認めた.ポリープの頭部は結節分葉状で,表面に撒布性白点をともなっていた.内視鏡下でポリペクトミーを行い,病理学的には腺上皮の過形成と粘膜筋板の樹枝状の増生を認めた.特徴的な病理所見を示すこと,遺伝歴が無いこと,皮膚・粘膜に色素沈着が無いことより十二指腸のPeutz-Jeghers型ポリープと診断した.

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© 2005 (一財) 日本消化器病学会
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