日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
化学療法開始直後に穿孔をきたした胃原発悪性リンパ腫の1例
吉野 総平中村 昌太郎松本 主之許斐 裕之平橋 美奈子八尾 隆史飯田 三雄
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2006 年 103 巻 2 号 p. 162-167

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抄録

症例は77歳男性.腹痛·体重減少を主訴に来院.上部内視鏡検査で胃体部全域を占める巨大な潰瘍性腫瘤を認め,臨床病期IV期の胃原発びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断した.THP-COP療法開始4日目に胃穿孔をきたしたため,胃全摘,横行結腸合併切除を施行した.術後にrituximab併用THP-COP療法を2コース追加し,完全寛解が得られた.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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