日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
初回治療にbezafibrateの単独投与が有効であった原発性硬化性胆管炎の1例
権藤 和久小野 哲二朗都田 憲司向笠 道太宗 篤史今村 賢一郎佐田 通夫
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2006 年 103 巻 6 号 p. 643-649

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抄録

症例は58歳,女性.生来健康であったが健診にて肝胆道系酵素の上昇を指摘され受診.精査を行い,血清IgG4は正常,ERCP·MRCPにて胆管の帯状狭窄(band-like stricture)や数珠様所見(beaded appearance)を認め原発性硬化性胆管炎(PSC)と診断した.同時に高脂血症もみられたため初回治療としてbezafibrate 400mg/dayの経口単独投与を行いトランスアミナーゼ,ALP,GGTのすみやかな低下を認めた.PSCにbezafibrateの初回単独投与も有効な治療法である可能性が示唆された.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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