日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
術後に脳転移が発見され急激な経過をとったAFP·HCG産生胃癌の1例
大平 寛典村井 隆三羽生 信義阿部 光文矢永 勝彦
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2007 年 104 巻 5 号 p. 666-670

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抄録

症例は69歳男性,嘔吐にて発症.進行胃癌poorly differentiated adenocarcinoma,血清AFP 254ng/mlと上昇するも,肝転移なし.胃全摘術を施行,免疫染色にてAFP/HCGに陽性であった.経過良好であったが術後22日目に頭痛を発症,頭部CTにて小脳に腫瘍性病変が存在,開頭手術の結果,胃癌転移の腫瘍内出血と診断された.

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© 2007 (一財) 日本消化器病学会
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