びまん性に増殖した早期肝外胆管癌の1例

鈴木 誠祐; 平崎 照士; 湯本 英一郎; 山根 弘路; 谷口 英明; 池田 房雄; 松原 稔

doi:10.11405/nisshoshi.104.703

症例報告

びまん性に増殖した早期肝外胆管癌の1例

鈴木誠祐, 平崎照士, 湯本英一郎, 山根弘路, 谷口英明, 池田房雄, 松原稔

著者情報

キーワード: 早期肝外胆管癌, 表層進展, 異型過形成

ジャーナルフリー

2007 年 104 巻 5 号 p. 703-708

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.104.703

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抄録

症例は74歳，女性．人間ドックで肝機能障害·総胆管拡張を指摘された．肝外胆管にびまん性に増殖する隆起性病変を認め，肝外胆管癌と診断．幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を行った．上部胆管から下部胆管まで広範に広がる平坦顆粒状病変の中に小乳頭鋸歯様病変が散在し，異型過形成と乳頭腺癌が混在して，粘膜を置換する形で進展していた．きわめて珍しい形態で，異型過形成性上皮からの発癌を示唆する貴重な症例と思われる．

責任著者(Corresponding author)

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