薬剤中止により速やかに消失したセフトリアキソン（CTRX）による偽胆石の1成人例

友田 健; 植木 亨; 齊藤 俊介; 辰川 匡史; 名和 徹; 濱本 博美; 遠藤 久之; 藪下 和久; 下江 俊成; 坂口 孝作

doi:10.11405/nisshoshi.110.1481

症例報告

薬剤中止により速やかに消失したセフトリアキソン（CTRX）による偽胆石の1成人例

友田健, 植木亨, 齊藤俊介, 辰川匡史, 名和徹, 濱本博美, 遠藤久之, 藪下和久, 下江俊成, 坂口孝作

著者情報

キーワード: 偽胆石, 消失, セフトリアキソン（CTRX）, 成人

ジャーナルフリー

2013 年 110 巻 8 号 p. 1481-1486

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.110.1481

詳細

抄録

症例は47歳の女性．大腸憩室炎に対してセフトリアキソンにて治療開始後，8日目の腹部CTにて胆嚢内に治療開始時には認められなかった胆石，胆泥様の所見を認めた．セフトリアキソン投与による偽胆石と考え，同日よりセフトリアキソン投与を中止．中止後6日目で自然消失した．セフトリアキソン投与による偽胆石の報告は小児では多いが，成人においても生じることを認識することが必要であると考えられる．

責任著者(Corresponding author)