日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:NAFLDの診療・研究のupdate
NAFLDの診断と検査法のupdate
鎌田 佳宏三善 英知竹原 徹郎
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 111 巻 1 号 p. 25-34

詳細
抄録

NAFLDからNASHを鑑別診断するには肝生検が必要であるが,わが国に約1000万人いるNAFLD患者すべてに行うことは困難である.最近,非侵襲的なNASH診断法としてさまざまな血液マーカーを用いたスコアリングシステム,最新の画像診断法であるエラストグラフィーやControlled Attenuation Parameter(CAP)が用いられるようになってきた.また単一の血液マーカーとしてサイトケラチン18断片の有用性が報告されている.われわれは最近糖鎖マーカーを用いた新規NASH診断の血液バイオマーカーを発見した.これら非侵襲的診断法は肝生検に取って代わる新しいNASH診断法となることが期待される.

著者関連情報
© 2014 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top