日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:直腸癌治療の最前線
直腸癌の低侵襲手術
柴田 淳一石原 聡一郎西川 武司田中 敏明田中 潤一郎清松 知充畑 啓介川合 一茂野澤 宏彰金沢 孝満風間 伸介山口 博紀須並 英二渡邉 聡明
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2014 年 111 巻 11 号 p. 2105-2112

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抄録

結腸癌に対する腹腔鏡下手術は,創が小さく術後疼痛が軽減することや,腸蠕動の回復が良好で早期の経口摂取が可能となるなど従来の開腹手術に比べて侵襲が少ないとされる.一方,直腸癌に対しては,腫瘍が深く狭い骨盤腔内に存在しworking spaceが限られるため,直線的な鉗子操作のみで行われる腹腔鏡下手術では難易度が高いとされていたが,デバイスの進歩などとともに徐々に普及しつつある.また最近では,直腸癌領域においてロボット支援下手術が行われるようになってきており,3D視野効果や,多関節鉗子による自由度の高い操作性により,より繊細で正確な手術が可能となっている.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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