日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
直腸および十二指腸の同時性重複GISTの1例
蓑田 洋介板場 壮一加来 豊馬槇原 康亮松岡 順子村尾 寛之濱田 哲夫中村 和彦
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2015 年 112 巻 11 号 p. 1991-1997

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抄録

症例は85歳女性.貧血の精査目的の下部消化管内視鏡検査で直腸Rbに潰瘍をともなう25 mm大の粘膜下腫瘍様隆起を認めた.生検で病理組織学的にGISTと診断した.また上部消化管内視鏡検査で十二指腸に粘膜下腫瘍を認め,EUS-FNAを施行しGISTと診断した.直腸病変が出血源と判断し外科的切除を行い,術後病理所見でもGISTと診断された.直腸と十二指腸に重複GISTを認めたまれな症例であった.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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