2カ所の小腸癌を合併したクローン病の1例

小原 尚; 小金井 一隆; 辰巳 健志; 二木 了; 黒木 博介; 山田 恭子; 荒井 勝彦; 杉田 昭; 林 宏行; 福島 恒男

doi:10.11405/nisshoshi.113.1901

症例報告

2カ所の小腸癌を合併したクローン病の1例

小原尚, 小金井一隆, 辰巳健志, 二木了, 黒木博介, 山田恭子, 荒井勝彦, 杉田昭, 林宏行, 福島恒男

著者情報

小原尚
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
小金井一隆
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
辰巳健志
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
二木了
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
黒木博介
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
山田恭子
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
荒井勝彦
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
杉田昭
横浜市立市民病院炎症性腸疾患科
林宏行
横浜市立市民病院病理診断科
福島恒男
松島クリニック

キーワード: クローン病, 小腸癌, 狭窄形成, 診断

ジャーナルフリー

2016 年 113 巻 11 号 p. 1901-1908

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.113.1901

詳細

抄録

症例は66歳男性．腸閉塞による入院加療を繰り返し，回腸多発狭窄を合併したクローン病の診断で，回腸回盲部切除術を施行した．狭窄部は2カ所でいずれも小範囲であったが，壁の硬化と肥厚が著明であったため狭窄形成術は困難と判断して病変腸管を一括切除した．術後病理組織学的検査で，2カ所の狭窄部にクローン病病変とともに高分化管状腺癌を認めた．クローン病の狭窄病変に合併した小腸癌の症例として報告する．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）