国立病院機構九州医療センター消化器科臨床研究センター
九州大学大学院医学研究院病態制御内科学
2020 年 117 巻 10 号 p. 907-913
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症例は76歳女性.原因不明の食後意識消失発作を繰り返していた.胸腹部造影CT検査で左心房・下大静脈を圧排する食道裂孔ヘルニアを認め,上部消化管X線検査時の発泡剤服用でヘルニア腔の拡張とともに意識レベル低下をきたした.以上から,食道裂孔ヘルニアに起因した嚥下性失神と診断した.肝胆道系酵素の上昇は下大静脈圧排によるうっ血肝が原因であった.食後の意識消失発作を認める場合では本症を念頭に置く必要がある.
胃腸病研究会会報
日本消化機病学会雑誌
實驗消化器病學
消化器病学
日本消化機病學會雜誌. 甲
日本消化機病學會雜誌. 乙
日本消化機病學會雜誌
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