佐野厚生総合病院消化器内科
2022 年 119 巻 4 号 p. 377-384
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原発性胆汁性胆管炎による肝硬変と心不全を併存する70歳女性の呼吸困難.右片側性漏出性乳糜胸水を認め,外傷や悪性疾患は否定的であり,原因として肝硬変が挙げられた.集学的な内科治療で自然軽快を認め,特に非選択的β遮断薬であるカルベジロールによる門脈圧降下作用が胸管内圧を減少させて病態に寄与したことが示唆された.肝硬変に乳糜胸水を併発する症例はまれであり,また保存的加療で奏功し得た1例として報告する.
胃腸病研究会会報
日本消化機病学会雑誌
實驗消化器病學
消化器病学
日本消化機病學會雜誌. 甲
日本消化機病學會雜誌. 乙
日本消化機病學會雜誌
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