日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):急性膵炎診療の最前線
急性膵炎局所合併症に対する最新治療
向井 俊太郎糸井 隆夫
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2022 年 119 巻 8 号 p. 721-732

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抄録

膵炎後の膵局所合併症に対して,感染合併例や有症状例は侵襲的治療を要する.まずはドレナージを行い,効果が不十分であればさらに侵襲が大きい治療を追加していくstep-up approachが推奨されている.中でも,超音波内視鏡下ドレナージと内視鏡的ネクロセクトミーによる経消化管的治療を主軸とした内視鏡的step-up approachの良好な治療成績が報告されている.専用大口径ステントが本邦でも保険収載され,さらなる治療成績の向上が期待されている.しかし,骨盤腔に及ぶような病変に対しては,内視鏡治療単独では限界もあり,経皮的治療や外科的治療の併用を検討すべきである.

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© 2022 (一財) 日本消化器病学会
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