日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
成人発症の糖原病I型の1剖検例
赤倉 伸亮中村 桂武藤 修一熊谷 研一原 信彦小西 茂原田 博幸木村 宗士松嶋 喬
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キーワード: 糖原病I型, 成人発症, 低血糖
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1998 年 95 巻 12 号 p. 1367-1373

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抄録
糖原病は糖質代謝の先天性異常による疾患であり,そのうちI型は,グルコース-6-ホスファターゼ(G6Pase)の欠損のため,異常に多量のグリーコーゲンが肝,腎に蓄積する疾患で,幼児期に著名な肝腫大と低血糖症状で発見されるが,幼児期の合併症を逃れれば無症状で成人に達する症例がまれに認められる.今回我々は低血糖症状で発見され,急激な臨床経過を示した69歳の糖原病I型の症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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