抄録
本調査研究は、就労困難性(職業準備性と就労困難性)評価ツールの利用ニーズ等を調査した上で、就労移行前の相談支援等(就労移行後に就労困難性に直面し、必要な支援を検討する場面も想定。)の現場において障害者本人を適切な就労の場や必要な支援サービスにつなぐ際に役立つ就労困難性(職業準備性と就労困難性)評価ツールを開発することを目的とした。
研究委員会等の設置に基づく専門家集団による検討、就労支援機関に対する質問紙調査、障害者雇用企業に対する質問紙調査及び就労支援機関における評価ツール(試作版)の試用評価を経て、「就労支援のためのアセスメントシート」及び「就労支援のためのアセスメントシート活用の手引」を完成させた。