抄録
従来、諸外国における職業リハビリテーションは、歴史的・文化的な違いが大きく、我が国の参考にし難いことが多かった。本調査研究では、障害者権利条約の要請による新たな課題の解決への総合的な取組に着目することで、我が国にも参考となる諸外国の先進的な職業リハビリテーションの動向を明らかにすることを目的とした。アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス等の関連情報を収集分析し、障害・仕事・支援の捉え方における職業リハビリテーションの総合的な発展を確認した。我が国でも参考となる動向としては、障害者が直面する差別や支援ニーズの把握と効果的支援、誰もが活躍しやすい企業経営と職場づくりの専門的支援、障害予防と一体的な関係分野の連携による総合的リハビリテーションがあった。