論文ID: tn.2022-0031
【目的】自重による元来の血管構造の変形を回避し,vessel shiftが可能な脳血管管腔モデルの作製方法を報告する.【方法】61歳女性の前交通動脈瘤の血管造影情報を設計支援ソフト,光造形型3D printerを使用し,血管壁を0.5~1.5 mmに段階的に変更し,脳血管モデルを作製した.【結果】カテーテル操作によりvessel shiftが可能で,脆弱性と自重による血管構造の変形を克服できた.【結論】適切な3D血管dataを出力しopen softwareによる編集で,自重に耐えvessel shiftが可能な脳血管管腔モデルが作製可能で,脳血管内治療の術前演習により有用な可能性がある.