抄録
Acetazolamideは脳組織の酸性化により脳血流を増加させる。この酸性化が脳組織PCO2(PbCO2)の上昇によるものかどうかを調べるために、acetazoalmide投与と高炭酸ガス血症とで脳組織pH(pHb)を比較検討した。CO2とpHセンサーをネコの両側大脳に、脳表から15mmの深さに留置した。1群では自発呼吸下でacetazolamide(20mg/kg)を投与し、2群では1群のPbCO2と同じになるように調節呼吸を行った。1、2群間でPbCO2の動きに差がなかったが、pHbの動きは全く異なっていた。すなわち、pHbの低下は1群では徐々に進行したが、2群では一過性であった。この結果から、acetazolamide投与後の脳組織の酸性化は単にPbCO2上昇によるものではないことが分かった。