抄録
内頚動脈解離性閉塞に対して、Palmaz-Schatz stentを使用する経験を得たので報告する。症例は心源性塞栓により左中大脳動脈M2部閉塞をきたした67歳男性である。血栓溶解療法施行時に左頚部内頚動脈の解離をきたし、臨床症状の悪化をきたした。解離部でPTAを施行したが、解離腔の残存を認めたため、解離部をstentを用いて閉塞し、血栓溶解療法を施行した。術後8ヵ月目の血管造影では、stent留置部は開存しており、合併症は認めなかった。頚部内頚動脈解離性病変の緊急治療としてstent留置は有効であると考えられた。