Neurologia medico-chirurgica
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Penetrating Head Injury Caused by Chopstick —Case Report—
川村 伸悟Hiromu HADEISHINobuo SASAGUCHIAkifumi SUZUKINobuyuki YASUI
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1997 年 37 巻 4 号 p. 332-335

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抄録
箸による経眼窩的穿通性頭部外傷の1例(4才、男)を報告した。患児は歩行中に転倒し、左鼻根部に木製箸が刺入した。箸は受傷直後に抜去され、刺入創に重症感がなかったために診断が3年間遅れた。その間、髄液鼻漏、細菌性髄膜炎を繰り返した。7才時、両側前頭開頭を行い、左前頭骨眼窩部後内側に認めた小瘻孔(硬膜断裂と骨折)を閉鎖した。術後、神経学的にも美容上も問題なく経過した。穿通性頭部外傷では、刺入創が小さくとも異物が深部に達しうること、盲目的に異物を抜去すべきでないこと、抜去された場合は異物破損の有無を確認すべきことなどが留意点である。小児で繰り返す髄液漏、髄膜炎をみた際には、本症の既往を疑う必要がある。
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© The Japan Neurosurgical Society
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