抄録
頭頚部の血管病変を音響学的に検出するシステムを開発した。試作した高感度加速度検出器を前額部に設置し、得られた信号をコンピュータに取り込みフーリエ変換した。S/N比向上の為に、信号を心拍に同期させて加算平均した。解析結果を信号強度の等高線として示すと、血管病変群に特異的なパターンを認め、“circular pattern”と名付けた。血管病変群22例の検査結果は、頚部内頚動脈狭窄で50%、脳動脈瘤で57%、AVM⋅dAVFで100%の真陽性率であり、対照群23例の偽陽性率4%と有意な差を認めた。以上より、本システムが脳血管の異常を簡便かつ短時間にスクリーニングする方法として有用であると考えられた。