抄録
慢性硬膜下血腫(Hematoma)及びその前駆状態と考えられる慢性硬膜下液貯留(Effusion)の外膜内の毛細血管の動態学的解析をMRI用造影剤であるgadolinium(Gd)を用いて検討した。その結果、Gdの移行率(K;transfer rate constant)はHematomaに比べEffusionにて有意に高かったが、血管透過性は両者に差を認めなかった。また、このK値は外膜のaging及び血管密度、さらにGdによるdelayed enhanced MRIによる造影効果と有意に相関した。以上よりdelayed enhanced MRIは慢性硬膜下血腫のagingを評価するのに有効である事が判明した。