抄録
くも膜下出血で発症した稀な脊髄血管芽腫の1例を報告する。症例は41歳男性。突然の後頭部痛および両側上肢のしびれ感を主訴として来院した。腰椎穿刺で血性髄液を認め、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血を強く疑い頭部CT検査および脳血管造影を行ったが頭蓋内に異常所見は認められなかった。しかし、造影MRIでC4~C6レベルの脊髄右よりに造影される陰影を認め、血管造影でradiculomedullary arteryを流入動脈とし、上方に流出静脈を有する均一な腫瘍濃染像が認められた。手術は、側臥位で後側方到達法でhemilaminectomyを行いSEPモニタリング下に腫瘍を全摘した。