1999 年 39 巻 2 号 p. 169-173
前頭側頭部クモ膜嚢胞を合併しParoxysmal Kinesigenic Choreoathetosis(PKC)を呈した17歳男性の症例を報告した。133Xe-SPECTではPKC発作に伴って基底核近傍にわずかなあるいはequivoca1な局所脳血流の低下が認められた。クモ膜嚢胞の摘出術後もPKC発作は持続したが、カルバマゼピンの経口投与にて良好にコントロールされた。今回の症例からは、皮質病変の合併が症候性PKCの病因かどうかは断定できなかった。