抄録
症例は51才、女性。5ヶ月前より頭痛、左上下肢のしびれ感、さらに進行性の左下肢筋力低下を訴えていた。CT、MRIにて歯突起後方に4mmの嚢胞性病変が認められ頚髄を前方より著明に圧迫していた。また頚椎断層撮影にて環軸椎脱臼を認めた。手術ではC1の椎弓切除及び大孔部減圧を行った後transcondylar approachにて病変を全摘出し、後方固定も同時に行った。病変は粘稠な内容液を含み線維軟骨性の壁をsynovial cystと考えられる細胞が裏打ちしており、歯突起後方のcruciate ligamentより発生したsynovial cystと診断した。