日本農村医学会学術総会抄録集
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第58回日本農村医学会学術総会
セッションID: 25-04
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新人看護師の夜勤形態による気分の変化
福島 優子白井 美智子牧野 峰子
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キーワード: 新人看護師, 夜勤形態, 気分
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抄録

新人看護師は,4月に就職していく過程の中,職場環境 や人間関係に慣れずストレスをもちやすい。我々は,新人 看護師が精神的に安心感をもち職場に適応しながら成長し ていくことができるようサポートしていく必要がある。 そこで,新人看護師の気分・感情が経時的にどのように 変化しているのかをPOMS を用いて調査した。4月,5 月,7月は13名,11月は8名で調査した。 結果は,「緊張・不安」では,4月就職時9名(69.2%), 5月8名(61.5% ), 7 月8 名(61.5% ),11月5 名 (62.5%)であった。4月就職時は約7割の新人看護師が 「緊張・不安」を抱えていた。「抑うつ・落込み」では,4 月就職時8名(61.5%),5月5名(38.5%),7月6名 (46.2%),11月3名(37.5%)であった。「怒り・敵意」 では,4月就職時1名(7.7%)いたが,5月,7月,11 月はいなかった。「活気」では,4月就職時3名(23.1%), 5月4名(30.8%),7月6名(46.2%),11月5名(62.5%) であった。「疲労」では,4月就職時7名(53.8%),5月 3名(23.1%),7月3名(23.1%),11月5名(62.5%) であった。「混乱」では,4月就職時7名(53.8%),5月 5名(38.5%),7月9名(69.2%),11月5名(62.5%) であった。 今回のPOMS の調査では,経時的に気分・感情がどの ように変化しているかを確認できた。今後新人看護師の思 いや意見を調査し心身面の支援のあり方,職場環境に適応 するための援助の方向性を考え指導・教育に活かしたい。 新人指導は,コーチやプリセプターだけでなく全スタッフ が関わっていくことが重要であり今後の課題でもある。

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© 2009 一般社団法人 日本農村医学会
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