日本農村医学会学術総会抄録集
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第59回日本農村医学会学術総会
セッションID: P1-E3-7
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産褥助産外来への取り組み
岩船 貴子
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キーワード: 産褥外来
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抄録
昨年度A病院において、出産数396件のうち96件の里帰り分娩があった。お母さん方からは1ヶ月健診後、実家から自宅に戻り身近な相談相手がいなくなることで育児に対する不安が増大するという声が多く聞かれた。そこで、1ヶ月間で自信を持って楽しく育児を行えるように個々の抱えている問題に適切な支援をしていく必要性があると考える。  平成17年度、A病院において褥婦に行った退院後の母乳育児に関する調査で「退院してから一番母乳のことが心配だが、気軽に相談できる場所がない」という意見が多くあり、平成18年8月から退院後の電話訪問を開始した。しかし、電話だけでは状況が分かりにくく適切な指導が出来ないと感じる事が多く、直接褥婦に接し会話を通じて適切な援助を行えるように、平成21年6月に産褥助産外来(以下産褥外来とする)を開設した。 開設から翌年の3月までの出産件数326件のうち産褥外来、受診件数は88名であった。助産師の指導方法は、時間を掛け実際の授乳場面や乳房を観察し母乳不足に対する不安の対処や家庭での生活についてのアドバイスを行った。その後の、産褥外来を受診した褥婦の聞き取り調査で、「母乳や育児に対する不安があり助産師さんからアドバイスして貰う事で不安を解消でき、育児のストレスが発散出来た。」など気分転換の場になっていることがわかった。産褥外来での関わりが精神的な安定に繋がりその後の母子関係の確立に有効に働いていると思われる。 
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© 2010 一般社団法人 日本農村医学会
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