日本農芸化学会誌
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微生物によるピタミンB12生産に関する研究
(第2報)プロピオン酸菌によるビタミンB12生産に就て (2)
麻生 和衞有田 正樹徳江 茂伊藤 光子
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1954 年 28 巻 2 号 p. 111-114

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抄録

1. 30l醗酵機を用いて,Propionib_??_cterium freudenreich ATCC 6207の通気培養及び自然通気培養を行いビタミンB12生産量及び培地成分の変化を調べた.
2. 培地は2%グルコーズ, 2%ペプトン, 2%乾燥酵母, 0.8%K2HPO4, 1p.p.m. CoCl2・6H2O, pH6.8を使用し,通気培養に於て120時間で1.2mg/l,自然通気培養では96時間目に2.4mg/lのビタミリB12を生産した.
3. 揮発酸量の増大と共にビタミンB12生産量も増加し,揮発酸量の測定をする事によつて,ビタミンB12生産が順調に行われて居るか否かを知り得る.
終りに臨み,本研究発表の目的を許可された作道社長並びに山口取締役に感謝の意を表する.

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