1954 年 28 巻 3 号 p. 227-232
1. Asp oryzae 557のアミラーゼの生成は適応基質としてのmaltoseを含む培地では高くその時期は促進されるが,これが存在しない場合には低く遅れるようである.
2. 洗滌菌体によるアミラーゼの生成に対しては炭素源の種類と濃度が大きな影響を与えた.即ちstarch, glycogen及びmaltoseはアミラーゼの生成を著しく増大させたが, glucoseとglycerolではわずかであり, pyruvic, malic, succinic及びtartaric acidでは殆んど影響を認める事が出来なかつた.又glucoseやglycerol等がアミラーゼの生成に対し抑制的に作用する場合のある事を認めた.
この研究の遂行に当り実験に助力された前沢澄雄君に感謝する.