日本農芸化学会誌
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クローム鞣の研究
(第5報)イオン交換樹脂によるクローム液の膠質性検定
川村 亮和田 敬三岡村 浩
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1955 年 29 巻 8 号 p. 587-590

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抄録
K2Cr2O7をグルコース,メタノール,グリセリン, Na2S203, SO2-ガス等で還元して生じたクローム液のアルカリ添加に伴う膠質粒子の増大状況をcross linkingの異る3種類のcationic exchanger即ちAmberlite IR-120,同IR-112, polystyrene sulfonic acidを篩別的に用いて検定した.併してこの結果を純粋な化合物に於ける場合と比較した処,グローム液は同じ濁りの程度でも比較的アルカリ添加によつて直ちに大きな粒子を生じ易いものと,反対に全体が中粒子以下の部分で粒子増大を起すものと2種類があり,[Cr III錯]1+なる錯イオンを多く含むものは前者の型で膠質性が進行する事を推定した.
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