日本農芸化学会誌
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新アミン誘導体の化学構造とその植物生理活性について
白川 憲夫竹内 正毅村上 泰富樫 邦彦
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1969 年 43 巻 1 号 p. 28-36

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抄録

新アミン誘導体についてその植物生理活性を検討した.その結果,
(1) クロロシス作用,殺草作用ともに最も強力な化合物はN-フェノキシアルキル-2-クロロプロピルアミン誘導体であった.
(2) クロロシス作用の発現は環と2-ハロゲノプロピルアミノ基との組合せにおいて最も強力であることが判明した.
(3) 環内の置換基は,4位ハロゲン基が他の置換条件に比較して高い活性を示した.
(4) 環に直結する原子と活性との関係はO>C>Sの順位であった.
(5) (-CH22-)nはn=6以内では2,5,6の場合が著しく強い活性を示した.
(6) 魚毒性および土壌移動性ともにPCP-Naに比較して小さく,紫外線に対してもきわめて安定であった.

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