日本農芸化学会誌
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粉末状蛋白質と酸化リノール酸エチルとの反応ならびに反応蛋白質の栄養価について
堀米 隆男三浦 道雄
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1974 年 48 巻 8 号 p. 437-444

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抄録

1. カボチャの果肉中にモノガラクトシルジグリセリド(MGD),ジガラクトシルジグリセリド(DGD),トリガラクトシルジグリセリド(TGD),およびスルホキノボシルジグリセリド(SQD)の存在をみとめた.このうちMGD, DGDおよびTGDを分離精製した.
2. 分離された3つのグリセロ糖脂質の主要な構成脂肪酸はリノンン酸とリノール酸で,構成糖は大部分がガラクトースであった.
3. TGDの構造は,1,2-ジアシル-3-0-[α-D-ガラクトピラノシルー(1'→6')-O-α-D-ガラクトピラノシルー(1'→6')-O-β-D-ガラクトピラノシル]-sn-グリセロールであると推定された.

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