1977 年 51 巻 12 号 p. 691-698
(1) SDS添加によるα-CDの選択的調製法を検討した.馬鈴薯澱粉を予備糊化してmacerans酵素により液化し,オートクレーブしてSDSを基質に対して10%添加し,さらにmacerans酵素を加えて反応して総CD含量83%(α-CD:60%,β-CD:13%,分岐CD:10%)の消化液を得た.
(2) 基質としてモチトウモロコシ澱粉を用いて,macerans酵素作用により生成する分岐デキストリン部分にさらにmacerans酵素とSDSを加え,G1~G6の枝をもつ分岐α-CDを分離調製した.
(3) 基質としてHESおよびHEAを用い,SDSを添加して,ヒドロキシエチル1および2置換α-CDを調製した.主生成物は1置換体であった.