2019 年 12 巻 p. 107-111
のぞみの園では,利用者の高齢化に伴い機能低下が問題となっている.加齢に伴い運動量が減少し、日中活動への参加ができなくなることが一因と考えられる。そこで平成30(2018)年4月から健康増進プログラムを導入し,利用者の健康増進に努めている.短期間での評価では有意差が見いだしづらいことが想定され、5年にわたり効果を検証していくこととした.今年度は開始から1年の状況を報告するものである.効果の検証については,一定量の運動を継続して行え,かつ簡単なコミュニケーションが図れる利用者を対象に,身体機能や精神機能での変化を評価した.結果としては,身体機能では顕著な変化はみられなかったものの,精神機能では様々に活性している人もみられた.