国立のぞみの園紀要
Online ISSN : 2435-0494
重度知的障害者施設における相談援助実習のプログラム開発に関する基礎的研究
国立のぞみの園モデル構築に向けて
原田 将寿柳田 正明岡田 みゆき
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2011 年 4 巻 p. 48-53

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抄録

2008年の社会福祉士及び介護福祉士法改正により,社会福祉士養成課程新カリキュラムにおける相談援助実習で学ぶべき内容が新たに提示された.それを受け,当法人では2009年に実習プログラムの改訂とプログラム・マニュアルの作成を行った. 昨年度は,開発した実習プログラムおよびプログラム・マニュアルの評価・検証を行った.当法人で相談援助実習を行った学生を対象に,実習前,中,後で質問紙調査を行った結果,支援計画の作成や,家族や親族,後見人,利用者の友人を対象とした支援の内容については,実習中だけではなく,実習後の教育機関における指導が必要となることが考えられた.また,実習前に「できている」と評価した項目も,実習中に現実的な課題に直面する中で評価が下がり,終了時に再び高まるパターンも確認された.これは,現実の課題の難しさに関わっていると考えられる.  研究最終年度である今年度は学生のサンプル数を増やし,昨年度の調査結果と併せて,のぞみの園で作成した実習プログラム及びプログラム・マニュアルの内容の妥当性について検証した.

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© 2011 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
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