日大医学雑誌
Online ISSN : 1884-0779
Print ISSN : 0029-0424
ISSN-L : 0029-0424
症例報告
内痔核に対し Procedure for Prolapse and Hemorrhoids(PPH) 療法を施行し直腸穿孔を合併した 1 例
中田 泰彦間宮 孝夫窪田 信行三原 良明中島 洋介神野 大乗有阪 理英
著者情報
キーワード: 環状縫合器, 直腸穿孔
ジャーナル フリー

2012 年 71 巻 5 号 p. 343-345

詳細
抄録

症例は 58 歳男性である.Goligher IV 度の全周性の内痔核に対し Procedure for Prolapse and Hemorrhoids (PPH) 療法による痔核根治術を施行した.術後 2 日目に腹痛,発熱が出現し,直腸穿孔による腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.PPH 療法による内痔核手術後に直腸穿孔を合併することは稀であるが,手術手技が合併症の起因となる可能性が十分に考えられる.したがって未然に防止するために手技を工夫する必要があると思われた.

著者関連情報
© 2012 日本大学医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top