日大医学雑誌
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症例報告
開胸下に摘出した気管支異物の一例
西井 竜彦村松 高四万村 三恵古市 基彦石本 真一郎田中 洋子諸岡 宏明日暮 亮太高橋 佳奈豊島 幸憲大森 一光塩野 元美
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キーワード: 開胸, 気管支異物, 気管支鏡
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2012 年 71 巻 5 号 p. 346-348

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抄録

症例は 30 歳,男性.約 2 週間前に義歯の脱落を自覚したが放置.最近になり咳嗽が出現したため近医受診し,胸部 X 線検査で右気管支中間幹に三連間橋義歯の気管支異物を指摘され,摘出目的に当院に紹介となった.最初に軟性気管支鏡下での摘出を試みるも,義歯が粘膜に刺入していたため摘出不可能であり,全身麻酔下,第 5 肋骨床開胸で右気管支中間幹の膜様部に縦切開をおき義歯を摘出した.合併症は認めず術後第 9 病日に軽快退院となった.

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© 2012 日本大学医学会
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