日本大学医学部小児科学系小児科学分野
日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
日本大学医学部放射線医学系放射線腫瘍学分野
2014 年 73 巻 6 号 p. 263-266
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再発ユーイング肉腫ファミリー腫瘍(ESFT) 症例に対し塩酸イリノテカン単独投与を行い,一時的に生活の質の改善を認めた.投与法は1 回40 mg/m2 を3 日投与・4 日休薬・再度3 日投与する方法で,これを21-28 日周期で繰り返した.骨病変の画像所見で改善が見られ,5 か月間は新病変の出現を認めず,重篤な有害事象は認めなかった.今後多数例での検討が必要ではあるが,本療法は再発ESFT に対する有効な治療法になりえると思われた.