外来定期受診時に肺高血圧クリーゼを発症した超低出生体重児の1 例

植野 優; 中村 隆広; 山田 倫子; 渡邉 拓史; 加藤 雅崇; 小森 暁子; 河村 研吾; 田口 洋祐; 鮎沢 衛; 高橋 昌里

doi:10.4264/numa.76.6_289

症例報告

外来定期受診時に肺高血圧クリーゼを発症した超低出生体重児の1 例

植野優, 中村隆広, 山田倫子, 渡邉拓史, 加藤雅崇, 小森暁子, 河村研吾, 田口洋祐, 鮎沢衛, 高橋昌里

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キーワード: 肺高血圧クリーゼ, 肺高血圧, 慢性肺疾患, 超低出生体重児

ジャーナルフリー

2017 年 76 巻 6 号 p. 289-292

DOI https://doi.org/10.4264/numa.76.6_289

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抄録

超低出生体重 (ELBWI)，慢性肺疾患 (CLD) に伴う肺高血圧 (PH) の既往のある8 か月男児について報告する．外来定期受診時にPH クリーゼとなり蘇生を要した．肺血管拡張薬を導入しPH は改善し，在宅酸素で退院した．ELBWI には高率にCLD を合併し，本症例のような重症例ではPH のため予後不良となる患者が存在する．ルーチンの心臓超音波検査だけでは過小評価となる可能性があり，適切なリスクの評価とさらなる注意深いフォローが求められる．

責任著者(Corresponding author)

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