3 領域にわたり複数の病変を認めた多中心性膠芽腫の一例

大滝 遼; 山室 俊; 熊川 貴大; 角 光一郎; 西巻 はるな; 大島 秀規; 吉野 篤緒

doi:10.4264/numa.79.5_299

症例報告

3 領域にわたり複数の病変を認めた多中心性膠芽腫の一例

大滝遼, 山室俊, 熊川貴大, 角光一郎, 西巻はるな, 大島秀規, 吉野篤緒

著者情報

キーワード: 多発膠芽腫, 多中心性膠芽腫, 多焦点性膠芽腫

ジャーナルフリー

2020 年 79 巻 5 号 p. 299-303

DOI https://doi.org/10.4264/numa.79.5_299

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抄録

症例は 57 歳女性で，強直間代性痙攣を起こして搬送された．頭部 MRI で複数の多中心性腫瘍性病変を認め，転移性脳腫瘍の疑いで入院した．原発巣を特定できなかったため，診断目的に開頭腫瘍摘出術を行った．病理組織学検査より膠芽腫と診断し，化学療法と放射線治療を開始した．頭蓋内に複数の腫瘍性病変を認める際は転移性脳腫瘍が疑われるが，稀ながら膠芽腫が多中心性に複数の病変を有することがあり，注意が必要である．

責任著者(Corresponding author)

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