2024 年 83 巻 2 号 p. 67-70
ロボット支援腹腔鏡下手術では,3 次元ハイビジョン拡大視野のもと,手首及び指の動きを模した多関節インストッルメントにより自由度の高い操作が可能となる.また,術者の手の動きを 3 対 1 や 5 対 1 などに縮小して伝えるモーションスケーリング機能及び手振れ防止機能により繊細な手術操作が可能となる.従来の腹腔鏡下手術と比較してラーニングカーブは短く開腹手術で豊富な経験を有する術者が直接執刀することにより手術水準の向上もみられる.これらの利点の一方,不利な点として触覚の欠如,割高な導入及び運用コスト,必要ポート数の増加などが挙げられていたが,触覚を有する支援システムの登場,特許切れ後競合各社の参入によるコスト減少,単孔式システムの登場などによりこれらの欠点も解消されてきており今後ますますロボット支援下システムの導入,手術症例数増加が見込まれる.