2021 年 77 巻 3 号 p. 418-426
既設橋梁の耐荷性能評価は,国内に統一的な基準がなく,新設橋梁に対する基準を用いて評価することが多い.FEMにより耐荷性能を評価した研究もあるが,すべての既設橋梁に対してFEMを行うことは実務の中では難しく,簡便な評価方法が望まれる.本研究では,橋梁形式の異なる5橋に対して,海外で実用化されているLoad Ratingのケーススタディを実施し,算出したRF値より,設計基準や解析方法の違いにおける耐荷性能の傾向について検討した.結果,B活荷重のRF値はTL-20と比較して橋梁形式ごとに一定の割合で減少すること,新道示のRF値は橋梁形式ごとの差はあるが,旧道示と比較してRF値が大きくなることを確認した.また,FEM解析のRF値は格子解析と比較して大きくなり,増加率は桁高と線形的な相関があることを確認した.