2025 年 84 巻 2 号 p. 67-72
77歳女性.便秘,腹痛を主訴に救急搬送となった.腹部造影CT検査でS状結腸間膜にWhirl signを認め,S状結腸は拡張し多量の便塊が貯留していた.S状結腸軸捻転症と診断,非観血的治療を行ったが,固形便貯留による捻転のため解除が困難であった.その後腹膜刺激症状が出現したため,緊急でHartmann手術(S状結腸切除術,単孔式人工肛門造設術)を行った.拡張腸管に多量の固形便を認めるS状結腸軸捻転症例では,非観血的治療に抵抗する可能性が高く,緊急手術を考慮すべきと考えられた.