栄養精神医学
Online ISSN : 2760-3539
Print ISSN : 2760-3520
総説
Bio-Psycho-Social-Lifestyleモデルと個別化精神医療〜栄養精神医学の役割〜
堀 輝
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2026 年 2 巻 1 号 p. 15-18

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抄録

精神疾患では同⼀診断名であっても治療反応性や経過に⼤きな個⼈差が存在し、その背景には⽣物学的・⼼理学的・社会的要因に加え、⽣活習慣要因が関与していると考えられる。本論⽂では、従来のBio-Psycho-Social モデルに⽣活習慣(Lifestyle)を明⽰的に組み込んだBio-Psycho-Social-Lifestyle(BPSL)モデルを概説し、個別化精神医療における意義を論じた。特に栄養精神医学は、抗炎症作⽤、神経可塑性、腸脳相関などを介して、薬物療法や精神療法といった既存治療の効果を⾼める「⼟台作り」として位置づけることが合理的である。近年、疫学研究や介⼊研究の蓄積により、⾷事パターンと精神疾患との関連が⽰されつつあるが、現時点では補完的治療としての慎重な臨床応⽤が求められる。BPSL モデルに基づく⽣活習慣評価の統合は、今後の個別化精神医療の発展に重要な視座を提供すると考えられる。

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