[背景]抑うつ不安状態では、鉄やタンパク質を含む栄養状態の偏りが症状に関連する可能性があり、栄養精神医学の観点から⾷事内容を評価する意義は⼤きい。
[症例]40 歳代⼥性。うつ病、パニック障害。抑うつ気分、易疲労、不安、不眠、予期不安、呼吸困難感を認めたが、抗うつ薬は悪⼼により継続困難。1 ⽇推定鉄摂取量20 mg 以上、タンパク質は体重×1.5 g/⽇以上を⽬標に、主⾷の⽶への変更、補⾷導⼊、カフェイン調整を含む⾷事介⼊を開始した。約3 週間で便通は3〜7 ⽇に1 回から毎⽇に改善し、介⼊6 か⽉後、ヘモグロビン13.5 g/dL、フェリチン20.7 ng/mL。8 か⽉後には抑うつ0/10、不安1/10、疲労2/10、睡眠障害0/1 0 となり、不眠と予期不安は消失した。
[結論]精神症状を呈する患者では、⾷⽣活と栄養状態の評価を⾏い、鉄およびタンパク質摂取を含む⾷事内容の改善を検討することが有⽤となる可能性が⽰唆された。