栄養精神医学
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Print ISSN : 2760-3520
症例報告
栄養精神医学に基づく⾷事介⼊が抑うつ不安状態に対する鍼灸療法の効果を増強した⼀例
⼩泉 智裕
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2026 年 2 巻 1 号 p. 437-443

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抄録

[背景]抑うつ不安状態では薬物療法に加え、⾷事内容を具体化した介⼊が臨床上の選択肢となり得る。

[症例]32 歳⼥性。不安感、過呼吸、抑うつ気分、不眠、⽉経前症候群を呈し、⽣活負荷が軽い時期でも症状が持続した。介⼊時、主観的苦痛Numeric Rating Scale(NRS)9、PHQ-9 24 点、GAD-7 18 点。⾷⽣活は⽢味・⼩⻨・乳製品・加⼯⾷品が多く、タンパク質・発酵⾷品・⾷物繊維が不⾜していた。そこで⾷事内容を①精製糖質を減らしおかずを増やす②⼩⻨・乳製品を完全除去③1 ⾷20〜25g のタンパク質確保(卵、⿂、鶏⾁、⼤⾖製品)④発酵⾷品(味噌、納⾖、ぬか漬け)を毎⽇1 品追加⑤野菜350g/⽇+⽞⽶1 膳で⾷物繊維を増量⑥⽔分を1.5〜2L/⽇に調整という形で導⼊。鍼灸療法と併⽤したところ、1〜2 週間で抑うつ不安状態が軽減し、翌⽉以降は⽉経前症候群の諸症状が⽬⽴たなくなった。約7 か⽉後にNRS1、PHQ-9 6 点、GAD-7 3 点となって服薬中⽌で経過観察となった。

[結論]本症例では、栄養精神医学に基づく⾷事療法が鍼灸療法の効果を増強し、精神症状の改善に寄与した可能性が⽰された。

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