市立大町山岳博物館研究紀要
Online ISSN : 2432-1680
Print ISSN : 2423-9305
雄ニホンライチョウにおける糞中アンドロジェン濃度の増加に伴う眼窩上肉冠の季節的変化
金原 弘武楠田 哲士山本 彩織秋葉 由紀村井 仁志堀口 政治宮野 典夫高橋 幸裕白石 利郎田村 直也野口 敦子佐藤 直也堂前 弘志田島 一仁土井 守
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2020 年 5 巻 p. 31-36

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抄録

ニホンライチョウ(Lagopus muta japonica)において,糞中アンドロステンジオン濃度は4~6月に最大となり,眼窩上肉冠が発達する時期とほぼ一致した.したがってニホンライチョウの精巣活動は春に活発化し,眼窩上肉冠は雄ニワトリの鶏冠と同様に,テストステロン分泌によって発達する可能性があると考えられた.すなわち,ニホンライチョウの眼窩上肉冠サイズは精巣活動の間接的な外観指標となると考えられた.

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© 2020 本論文著者
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