産業医学レビュー
Online ISSN : 2435-1059
Print ISSN : 1343-6805
フランス労働医の組織と職務
-近年の法制度改正の動向を踏まえて-
鈴木 俊晴
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2017 年 30 巻 1 号 p. 19-38

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抄録
フランスでは、すべての企業で、高い専門性と中立性の担保された「労働医」の選任が義務付けられている。労働医は、傷病に陥った労働者の就労可能性を判定する権限が与えられるなど、労働者の健康管理という面で極めて深く関与している。しかし、労働医の減少や傷病の多様化をうけ、健診の負担などを軽減する一方で、本来の職務である企業の産業衛生体制全体をマネジメントする指導的役割があらためて期待されるようになっている。
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© 2017 公益財団法人 産業医学振興財団
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