抄録
有害な化学物質等を取り扱う作業において、作業者が健康障害等を引き起こさないため労働安全衛生関係法令に基づく労働衛生管理として労働衛生保護具の使用は重要であり、その中でも呼吸用保護具については、選択と使用に関する行政通達も発せられている。現在、有害な化学物質による健康障害を防止するためには、リスクアセスメントを行い、リスクが高い場合はリスク低減措置を実施しなければならない。そのリスク低減措置の方法として今後、労働衛生保護具の重要性がますます高くなることにかんがみ、「呼吸用保護具」と「化学防護手袋」について適正な保護具を選択する、ならびに適切に使用するために重要なことをまとめた。