副甲状腺癌の治療の基本は外科的切除である。初回手術においては,播種や遺残がないように根治的に切除を行うことが重要である。術式としてはen bloc切除が推奨される。術前や術中に癌と判断ができず腫瘍切除のみとなった場合,切除断端が陰性であれば追加切除は必要ない。リンパ節については,治療的郭清は行うべきであるが予防的郭清は必ずしも必要ではない。術後再発予防に有効な補助療法はない。再発巣に対しては,局所,リンパ節再発のみならず遠隔再発に対しても切除が行われる。侵襲を抑えながら十分な効果を得るためには副甲状腺ホルモン値,画像を用いて綿密な術前評価を行い,治療計画をたてることが重要である。